限界を超える
バッテリーセルのエネルギー密度 330 Wh/kg
高度に統合された構造設計のを持つ画期的なCTP(cell to pack)技術は、第1世代のCTP電池の55%から第3世代の麒麟電池では72%へと、電池の体積利用効率を大幅に向上させました。LFP電池のエネルギー密度が160Wh/kgであるのに対して、NMC麒麟電池では255Wh/kgにまで達します 。
CTC(Cell to Chassis)技術は、電池セルを車両のボディ、シャーシ、電気駆動装置、熱管理、各種高電圧・低電圧制御モジュールと統合し、1000kmを超える走行距離を実現します。また、電力配分を最適化し、消費電力を100kmあたり12kWh未満に抑えています。
CATLが誇る高ニッケル811の材料システムは、先駆的なナノリベット技術とともに、セルレベルで構造を補強し保護します。エネルギー密度を大幅に高め、高水準の安全性と信頼性を効果的に両立します。
単結晶粒子と耐酸化性電解質の精密な設計により、電圧の上限を広げることで、より多くの活性リチウムを放出し、エネルギー密度の大幅な向上と最適なコストパーフォーマンスを実現します。
時の試練に耐えるコミットメント
最長16年または200万kmの耐久性
CATLの低リチウム消費技術は、セル使用中の活性リチウムの消費を大幅に抑え、負極材表面や本体構造の安定性を大幅に向上させます。これは超長寿命の性能要件を満たすために非常に重要です。
正極にFICコーティング技術を用いることで、自己休眠状態の不動態化界面を開発し、保存中のリチウムイオンの活性を下げ、電池使用時にイオンを再活性化させることができます。正極の副反応は、サイクル中や保存中に大量に減少させることができます。
この種の電解質は、SEIを自動的に修復してその完全性と安定性を確保します。さらに、自己適応的な保護能力によって電池セルのサイクル性能と保存性能を向上させます。
電極シートレベルのクリエイティブな設計により、「イオンと電子の高速チャネル」を構築し、リチウムイオンの拡散抵抗を低減し、リチウム電池の容量減少を遅らせることができます。
膨張力を柔軟に管理する技術を導入し、電池の膨張力を適応的に管理します。そして膨張力の環境を常に最適に保ち、電池のサービス寿命を延ばします。
電解質の濃縮とガスの放出を異なる操作段階で行い、電池容量の減衰を遅らせて寿命を延ばし、高い価値を実現します。
時は金なり
最短5分で80%まで充電
縦横につながった電子ネットワークを完全にナノ結晶化した素材の表面に構築し、充電信号に対する正極材の応答速度とリチウムイオンの取り出し率を大幅に向上させることができます。
アノード材料の表面を多孔質コーティング層で覆うことによりリチウムイオン交換に必要な活性点を存分に提供することが可能となり、電荷伝送速度とリチウムイオンの挿入速度が大幅に改善されます。
等方性技術の導入により、リチウムイオンをあらゆる角度からグラファイトチャンネルに挿入することが可能となり、充電速度の大幅な向上を実現しました。
超電導電解質の採用により、液中や界面でのリチウムイオンの移動速度が格段に速くなり、電池の急速充電が可能になります。
リチウムイオンの平均透過距離を効果的に短縮し、透過抵抗を提言させることで、負極と正極の間を自由に移動できる革新的な高孔隙率セパレータです。
電極の多孔質構造の勾配分布を調整することで、電極の上層に高気孔率構造、下層に高密度構造を作り出し、高エネルギー密度と超高速充電を両立させることができます。
この多次元電池タブ技術は電極の通電容量を大幅に向上させて、500A直接充電の際にセル内の温度が上昇しすぎるという重要な問題を解決します。
負極電位をモニターすることで、充電電流をリアルタイムで調整してリチウムイオンのメッキを防ぎ、最速充電を実現します。
すべての移動を安全・安心に
航空機並みの安全性を実現する、4次元の安全保護機能
「材料遺伝子プール」のハイスループット・スクリーニングにより、特定の金属元素に狙いを定めてニッケルやコバルトなどの遷移金属と混ぜ合わせます。エネルギー密度を確保しながら酸素放出の機会を減らすことで、NMCケミストリーの耐熱性を向上させます。
独自の高度なナノコーティング技術により、電極表面に安定したコンパクトな固体電解質界面膜を形成し、材料と電解質の反応性を大幅に低下させ、セルの耐熱性を大幅に向上させます。
電池の4大要素の一つである電解質から始めて、CATLは電解質の「遺伝子」を改良し、固体と液体の界面の反応による発熱を抑え、電池の耐熱性と熱安全性を高める機能性添加剤を多く開発しています。
CATLは、ガス・電気分離とアクティブアイソレーションを備えた自己安定的なバッテリーシステムを開発し、高エネルギー密度バッテリーの高効率な集積化と優れた安全性と共に実現しており、このバッテリーシステムはすべての化学システムや電圧プラットフォームに対応しています。
ビッグデータに基づいて開発されたパラメトリック欠陥とリスクの早期警告モデルによって、極限状態においてもバッテリーシステムが確実にタイムリーに反応します。車両に自動的に冷却策を開始させ、問題を迅速に診断、解決させます。
データの細かい特徴を分析・マイニング・抽出し、特性変数間の内部関係をまとめ、信号検出と伝送技術と組み合わせることで、バッテリー異常を早期に警告するリアルタイムの欠陥検査システムを構築し、個々の異常を特定します。
15分の充電で、雪道でもすぐに走行可能
本バッテリーは1分間に6℃ずつの昇温が可能
電気モーター制御を調整してバッテリーとモーターの間に弱い短絡を作り、高電圧回路に形成されるパルス電流でバッテリーを素早く加熱します。従来の加熱に比べ、加熱時間を最大1/3まで短縮することができます。
自己発熱技術により、セルを最大限まで均一に発熱させることができます。通常の加熱フィルムを使用した従来の加熱によりもセルの加熱ムラをなくすことができます。
1分以内にセルの状態を正確に予測し、SOCの誤差を±3%以内に抑える、素早く補正を行うアルゴリズムを開発しました。
業界初の電力補正技術により、低温、低SOCなどの極限状態でも安定した放電プラットフォームを提供し、電力を上昇させることで電池寿命を延ばします。
カスタマイズされた負極材料は、負極界面でのリチウムイオンの迅速な交換を可能にします。自己適応型イオン伝送路は、負極内のリチウムイオンの伝送経路を短縮します。この2つの機能によって、電池の低温における優れた性能を実現します。
正極に使用している高活性材はリチウムイオンの迅速な移動を可能にし、全天候シナリオへ適応できるようにします。極寒の天気でも使用可能です。
低粘度電解質は、リチウムイオンの伝導速度を高めます。これにより、過酷な環境下でもリチウムイオンと車両本体を自由に動かすことができます。
あなたが自分自身を知るよりももっとバッテリーにあなたのことを知ってもらおう
全ライフサイクルを通した24時間総合モニタリング
セルの故障メカニズムモデルと組み合わせて、すべてのセルをリアルタイムで監視し、セルのライフサイクル全体における充放電などの全データを蓄積します。そしてこれらのデータを用いてセルの健康状態を分析し、異常なセルを事前に特定します。
インテリジェントなBMSの急速充電戦略と、温度とSOCの正確な把握をベースに、電池を関連するダメージから保護しながら、健全な充電ゾーンで急速に充電することができます。
ビッグデータをベースに高精度なバッテリーモデルを構築し、各セルのリアルタイムの状態や動きからセルの状態を正確に予測することで、急激な出力低下や燃費低下を素早く防止することができます。
マルチシナリオ、マルチモデル、高精度の特徴を持つインテリジェントなアルゴリズムを用いて、効率的かつダイナミックなバランスのミックス&マッチ電池システムを実現し、異なる化学システムの長所を補足し、電池システム全体の性能も向上させます。
パック内のワイヤレス通信により、サンプルハーネスとパックの組み立ての簡素化、コストダウン、信頼性の向上、24時間モニタリングを可能にします。
電池モデルと経年変化モデルを連動させること、および各セルの経年変化パラメータを推定し、材料の経年変化の情報を得ることでセルの経年変化状態を正しく評価し、セルの余寿命を正確に予測することが可能になります。
ビッグデータクラウドサービスと車載型高性能BMSのエッジコンピューティング、および車とクラウドの連携によって、より包括的な診断とより人間らしいバッテリーマネジメントが実現されます。
新エネルギー自動車は、電力網のピーク負荷シフトに参加し、利益を得ることができる分散型蓄電装置としても活用できます。あなたの車が家族のバックアップ電源や収入を得るツールになり得るのです。
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